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執筆者の写真Yumi AKABANE

【横手・湯沢 災害級の大雪に僕らができること 5】活動記録0114

ボランティアの募集を始めたファームガーデンたそがれの菊地 晃生さんの活動報告をご紹介します。 


現地では冷たい雨が降り、重い雪となりましたが、みんなは横手や湯沢へと駆け回って雪下ろしをしていました。

僕は2日ぶりに横手に入り、T-farm 田口康平君と沼山大根が育った土地、横手市大沢沼山地区へと向かいました。

この大雪に沼山の方々がちゃんと生きているか心配だと伝えたら、 明日行くつもりだと奇遇にもタイミングがあったので、2人で行ってみることにしたのでした。

往く道の西は沢、東は崖の難所続きの道を冷や汗を流しながらたどり、着いた先は人里離れた奥地・沼山。

顔を向き合わせた第一村人のご夫婦と 僕らはしばらく目と目を合わせ、何から話したらと息を詰まらせた。 「沼山大根...」

と口にしたとたん途端に、明るい顔になったおじさんが、ぼくらを暖かく歓迎してくれたのでした。 「おぅおぅ大根のな!知ってる強首のだべ!あの本の!テレビでも見でだよ!嬉しがったー」

大根の種と僕らを時代を超えてつないでくれた物語。 今後は僕たちが沼山に贈り物を届ける番だ。

地域の事や暮らす人々のことや畑や山などのことをさんざ話して、かわいい秋田犬のムクとの再会を約束して 本家のお宅はご高齢だから、玄関周りを払ってあげるのが良いだろうという仕事をみつけた。

栗原エミル君たちが作ってくれた短編映画「沼山からの贈り物」にも出演してくださったご夫婦。

おとうさんはかなり体もきつそうだったけど、おかあさんは僕らのことをあたたかく迎えてくださった。

元気そうだったので、雪下ろしをさせてもらえるかと言ったら、快く受け止めてもらえた。

小屋にあるおおきな除雪機を動かせることを確認して、康平君と小屋の屋根をおろしてみることに。

このご夫婦が生きていることだけでも確認できて嬉しかった。生きていてくれて嬉しかった。

何もできないけど会えてよかったと思えた。

帰るねと伝えようと玄関を開けたら、「までまで」と背を向けた。

そこにたぬきを背負うかあさんの姿があった。

お母さんは、ぼくらの拳の手を開きありがとう。と そんなつもりで来たわけじゃないからと、背中のたぬきを撮らせてもらった。

奇跡のような時間。 また来たい。来なけれればならないと2人で深くうなづいて。

沼山から下りてきて、湯沢・横手の除雪隊と合流し、活動拠点を提供していただいた拠点に集結。 たくさんの食事やおやつの差し入れまでいただいて、薪ストーブの火に冷え切った体を温める。 明日まで使って良いと行ってくださったオーナー沓澤さんに心より感謝申し上げます。

夜中に明日朝から一緒に活動に加わってくれる学生メンバー エミルたちや現地で農家へのヘルプを考えている高橋基さんも合流してくれて しばしの交流の時間をいただいたのでした。

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