2月4日~5日にかけて、秋田県にまたしても寒波が到来した。
その雪はもつもつと果樹園の木の上に覆いかぶさり、ついに横手市の降雪量は観測史上初の2メートルを超えてしまった。
今週のYou&Iは、先週に引き続き参加者全員で横手市大沢地区の小川豊治ぶどう園のぶどう棚の除雪を行った。
先週、小川さんは「今週これだけやってくださったので、来週(2/6.7)は来てもらわなくても何とかなりそうです!」と仰っていた。
それが雪でまた振り出しに。。。先週のこの言葉を聞いていただけに、更に冬の厳しさ、自然の厳しさを思い知り、胸が痛い思いだった。
今週、ボランティアに参加してくれたのは、
秋田公立美術大学から5名、
秋田県立大学からは1名と、
国際教養大学から9名の総勢16名。
2日間、小川ぶどう園で除雪をした。
この16名と小川家の親族含めての除雪。大人数での除雪となった。
全員がぶどう棚の端から端に並び、物凄い勢いで穴を掘り、足で雪を踏み、その穴に雪を落として棚を掘り起こしていく。この光景はボランティアに参加している学生から見ても頼もしく、「頑張ろう!」と力が湧いてくる光景であった。
【2月6日】
午前中は雨。
吹雪ではないものの、雨に濡れるだけで雪が重くなる中、大人数というチカラを活かして、ぶどう棚をひとつ、きれいに除雪した。
お昼は小川家特製の、おにぎり、肉じゃが、きりたんぽにいぶりがっこ。
午後からの活動に備えてみんな、エネルギーを蓄えた。愛のある昼食。
午後からもぶどう棚の除雪。
家のすぐそばにあるぶどう棚の除雪を行った。午後からは少し晴れ間がみえ、除雪に汗をかいた学生は何人か、ジャンパーを脱いで除雪に励んでいた。そして、山間にある大沢地区羽根山の景色は、霧のかかる雪山に差す太陽の光が非常に美しく、これもまた励みになった。
3時には小川家恒例のタバコ(3時になったら休憩してみんなでパンを食べること。年を重ねるにつれあんパン率が高い)を。その後は、もうひとつのハウスの中の除雪を。
16時で作業は終了した。
その後は、小川家特製のぶどうジュースを飲み比べ。ジュースとして作られているもの、ワインにしようするもの、味の違いがはっきりしていてとてもおいしかったし、学生にとってはすごく貴重な経験をさせていただいたと思う。
その後は乗り合いで、ゆっぷるの温泉で入浴。
ボランティアに参加してくれた学生はプランタニエさんにて夕食を。
You&Iの核メンバーは、クッキングアップルの郷のミーティング兼食事会に参加。
果樹農家さんの今の現状と、これから秋の収穫に向けてどうしていかなけばならないかなど、貴重な報告を聞くことができた。
農家さんに「学生ボランティアに対して、良かった点と改善してほしい点はどこか?」と尋ねると、農家さんは口を揃えて、
「学生が来てくれることだけで凄く助かっている。改善点は、むしろ私たちの動かし方をスムーズにできればよりよくなる」
と言ってくださった。ボランティアに行って雪かきをするだけで学びを得て帰ってこれるだけでも私たちにとってはものすごく大きな価値を持つのに、「この先一年は文無しで果物を食わせてあげたい」とまで言ってくださっていた。凄くありがたいことだし、私たちもこの果物のおいしさを更に外に発信していく役目があると思っている。
【2月7日】
この日も朝から宿泊施設のCAMOSIBAに小川さんが迎えに来てくださり、小川ぶどう園へ。家から少し離れたぶどう棚の除雪を行った。
ここは、初めて小川ぶどう園に除雪に伺ったときに行ったぶどう棚で、毎週の大雪の影響で2周目の除雪を行わなくては行けなくなってしまったという。
全員でぶどう棚を雪かき、隣でゆきをかくもの同士、手を動かしながらも、各大学での生活や今自分がやっていることについて学生同士の交流も深められた。
お昼は小川家特製のカレーライス。その後魁の記者の方が見られ、小川家とYou&Iのリーダー田口さんをインタビュー。記者の方は、小川家のぶどう棚の除雪に向かう大人数の除雪部隊を見て圧倒されたという。それほどに学生のパワーはものすごいものであると感じた。
今週の活動で、除雪の活動は一旦区切りをつけることになった。
生産者の話を聞くと、除雪に関してはとりあえず一息ついたという報告が。今週末から3月くらいまでは生産者としても一服出来る時期とのこと。今後は春にまた農家さんのチカラになれるよう、You&Iとしての活動内容の整理などを行って学生団体としての体制を整えなおしていく見通しだ。
【収支報告】
2月5日~8日にかけて6名の方から総額33000円の募金があり、口座残高は362,900円となった。
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